うみねこのなく頃に 読了

うみねこのなく頃に - 07th Expansion


いきなりですが、同人ゲームです。


いろいろ感想を書いたのですが、はてなのサーバーエラーで飛んじゃいました。
手抜きをして、エディタで下書きしてなかったわたしも悪いのですが、
なんかこういうのが続くと萎えちゃいますね。
軽くなったと思ったらまた重くなったりたまんないです。
この書き直し版は結構適当な感じになっちゃってますが。


シリーズが終わりました。
なかなかの怪作だったと思うのですが、後半少し何をしたいのか分からないところがありましたね。
亡くなった人と残された人の話なのか、ミステリー論だったのか、
羅生門のような主観的観測に彩られた物語を楽しむものなのか…etc。
割と早い時期に鉛筆と紙を放り出してしまったシリーズでもありました。
ま、そんな幻想に屈したやつの所感です。


EP8は制作期間があまりなさそうだったのですが、蓋を開けたら結構なボリュームでした。
ただ、もはや六軒島で何が起きたかといった話はすっかりなくなってて、実質EP7で
その辺の話題は終わりという事みたいです。ちょっとその辺はすっきりしないですね。
「事実なんて案外つまらないよ」という感じで締めくくられてますが、縁寿がそれで良くても
読者は…という感じがするのですがそこんとこどうなんでしょう。
正直言うと、縁寿の期待度は初登場時は高かったのですがろくな扱い受けてないうちに
すでに忘れてた子になってまして、「ヤス」の方がはるかに気になるのですが…


今回の「ゲーム」ではお話しの都合上、右代宮家の面々の性格が「割といい人」に弄られてまして
読み手としてはそのせいであまり彼らに対してリアリティが感じられず困惑しました。
作中の縁寿の所感と同じですね。やはりどうしてもインチキ臭いんで気になってしようがなかった。


ベアトリーチェと戦人が妙にラブついてたり、縁寿が想像以上に病んでたりその辺もちょっと
やや唐突に感じて面食らいました。
ただ、この主人公二人の最後のシーンはショッキングでありまた、屈指の名シーンでした。
ちょっと話の構成的にとってつけたようで残念でなりませんが。


次回作も「〜のなく頃に」の新シリーズが始まりそうな前振りがあったので、楽しみですね。
できれば、もう少しお手柔らかにして欲しいとは思いますが。
今シリーズは途中から「読ませたいもの」と「読みたいもの」のズレがどんどんと大きくなって
いった感じがするのですよ。個人差は大いにあると思いますけどね。
こういうの「同人ならでわ」こそできることでもあるでしょうし、
どんどんやっちゃって下さいって気持ちも一方であるのではありますが−。

*追記:「羅生門」ではなく同じ芥川の「藪の中」でしたね。